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Jazz JAPAN

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佐藤俊太郎(Shuntaro Sato)

1971年東京生まれ。衛星放送会社勤務を経て2006年にスイングジャーナル社に入社2010年6月に同誌の休刊により退社,翌7月より「JaZZ JAPAN」編集として創刊号から携わっている。




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Jazz JAPAN 編集部
佐藤俊太郎さんインタビュー / 2011.3. mail Interview akemi

編集:以下編) 『 JaZZ JAPAN 』 創刊に至ったいきさつをお聞かせください。

佐藤:以下佐) 当時スイングジャーナルの編集長であった三森隆文が,2010年7月号に同誌が休刊となったことを機に,独自の発展を遂げてきた日本のジャズ文化と多様化するジャズを現代の視点で改めて捉え直し,更に活性化させたいという思いでそれに賛同するスタッフとともに創刊した雑誌です。

編) 企画・取材・編集等、紙面づくりをする上で 『 JaZZ JAPAN 』 として大切にしていること、こだわっていることをお聞かせください。

佐) やはり現代の視点でジャズをどう捉えるか? という点に尽きると思います。
例えば第6号でチャーリー・パーカーを取り上げていますが,単に彼をビバップの巨匠としてその音楽と歴史を追うのではなく,菊地成孔さんに登場いただき,現代の視点で彼の音楽がどうように捉えられ,影響を与えているかということに重点を置いています。

また最新号ではソニー・クラークを取り上げていますが,彼がビル・エバンスに影響を与えていたという新説を展開している他,あまりメディアには登場しない超人気グループ,SOIL&"PIMP"SESSIONSも大きくフィーチャーしています。現代の視点という意味では,媒体も紙媒体に留まらず電子ブックへの対応なども積極的に行っています。

編) 佐藤さんがジャズ誌に携わることになったきっかけをお聞かせください。

佐) もともとジャズが好きなことは言うまでもありませんが,プレイヤーになることは不可能でしたので,ジャズ界やプレイヤーに出来る限り近いところにいる仕事がしたいと思い,2006年にスイングジャーナル社に入社したことがきっかけです。

編) これまで佐藤さんが取材されてきたなかで、印象に残っているエピソードがありましたらお聞かせください。

佐) ついこの間山下洋輔さんのインタビューを,彼と40年以上の盟友であり,私も憧れる評論家,相倉久人さんにお願いしたのですが,これが普段のインタビューとは全然異なる雰囲気でした。まるで会話による二人のフリー・デュオ・セッションを聞いているような感じで,全然関係ないところから突然新譜の核心に入っていったり,いきなり60年代後半のアングラな時代へと引き摺り込まれたり,こういった雰囲気をそのまま誌面で伝えられたらジャズもジャズ誌もまだまだ面白くなるなあ,というヒントみたいなものを得られた感じでした。

編) 佐藤さんが感じていらっしゃるジャズの魅力とは。

佐) 聴いているうちにいきなり迷宮に迷い込んだり,次の瞬間雲の上に昇るような上昇気流を感じたり...予測不可能なスリルに身を委ねる快楽でしょうか?あとそういった聴く面白さとは対照的ですが,バップやハードバップ,フリー,フュージョンなど様々なジャズが生まれた社会的な背景を探ったり,文学や映画,他のアートとの連関を結びつけてジャズを考察していくのも好きです。聴いても,読んでも面白いというのがジャズの魅力なのかもしれません。

編) 音楽を取り巻く環境の変化についてお聞かせください。
LP⇒CD⇒配信への変化に伴うジャケット文化の衰退、Webでの配信等に伴う問題点等、可能性が広がる反面、失われていくものもあるのではと危惧する声も少なくありませんが、音楽を取り巻く環境の変化について感じていらっしゃることはありますか。

佐) レコード文化という面ではマイナス面もあるかもしれませんが,You TubeやSNSを利用し,若く有能なミュージシャンが自身の演奏や作品をPRできる機会が増えたことは良いことだと思います。環境の変化は音楽に限ったことではありませんし,我々もその環境の変化に添って情報収集や記事展開を行えば,ジャズ自体が衰退することはないと思います。

編) 中高生ビックバンドが増え、若いジャズミュージシャンの活躍を耳にする機会も多くなり、ジャズを身近に感じる若い世代が増えていると思いますが、これからの音楽界に期待することをお聞かせください。

佐) 学生ビッグバンドの隆盛は確実にジャズ界に活性化をもたらしていますね。我々も頑張らないといけませんが,こうした若い世代へのジャズの浸透を一層促してもらいたいのが一つ。

あと先日参加作品でグラミーを受賞した上原ひろみさんのように,日本には世界レベルの優れたミュージシャンが沢山いますので,ネット社会のメリットを駆使してどんどん海外へ向けてPRしていっていただきたいと思います。特にアジア諸国など,権利関係などいろいろ難しい面もありますが,これから有望な市場と思います。

編) 『JaZZ JAPAN』 の目指すもの、今後の抱負をお聞かせください。

佐) まだまだスタートしたばかりのジャズ誌ですが,世代やスタイルを超えジャズの面白さを追求し,ジャズ・ジャーナリズムの中心的な役割を担うべく頑張っていきたいと思っています。先ずは手に取っていただき,皆さんの貴重なご意見などお聞かせください。

編)ありがとうございました。

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